-For Precious Life-
早いもので平成9年9月に現在の新病院での診療を開始してから12年が経過しました。その間介護保険制度の導入など様々な医療を取り巻く環境が変化するなか、何とか無事に今日まで病院を継続してこられたのも皆様のご支援の賜物と大変感謝しています。この12年間を振り返ってみると、病院医療機能評価の取得、日本外科学会・日本乳癌学会関連施設取得、高磁場MRIおよび高速多列CTの導入、最新のハイビジョン電子内視鏡診断システムの完備、フイルムレスによる画像診断システムの構築などハード・ソフト面において進化してきました。これからも引き続き将来にむけて当院のあるべき姿を明確にしながら、さらなるインフラの整備やスタッフの充実などに努めていく所存です。
当院の“近未来予想図”は、【乳腺】と【膝】をキーワードとして、それらの専門医療に特化した高度な先進医療が提供できるフットワークの良い病院を構築することです。
乳腺領域では岡山大学と香川大学の乳腺専門医と密に連携して、最善の結果をもたらす標準治療を提供します。診断においても従来のマンモグラフィや超音波検査に加え、放射線科専門医のご協力のもと乳腺MRIを駆使して、超早期乳がんの発見や正確な乳がんの広がり・対側乳がんの発見に努めます。また、私自身もこれまで学会発表、マンモグラフィ読影A判定(指導医)資格の取得、乳がんに関する地域住民に対する講演会・乳がん患者会の参加、香川大学乳腺カンファレンスに参加するなど、決して独りよがりにならないようレベルアップに努めてきました。これからも日々乳がんに関する最新の医療が患者様に提供できるよう引き続き地道な努力を続けていきたいと思います。
整形外科領域では、当院整形外科医師による膝関節の鏡視下手術件数は、非常勤スタッフにもかかわらず手術件数は年々順調に増加してきています。術後早期に長年の膝の痛みから解放され元気に退院していく患者様の笑顔をみるにつけ、これから益々加齢に伴う変形性膝関節症の患者様の増加が予想されることより、この領域での更なる診療体制の整備・充実が必要であると実感しています。
既に2年後には医療費削減施策の一環として介護療養病棟の廃止が決まっており、当院の介護療養病棟も転換を余儀なくされています。数少ない選択肢の中から現在介護療養病棟に入院中の患者様には極力ご迷惑をかけないようにシームレスに移行できるような方策を検討したいと思います。
これからも皆様方のPrecious Lifeに向けてお手伝いできるよう職員一同努力してまいる所存ですので、何卒ご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
伊達 学