近年乳房MRI検査は、非浸潤性乳管癌をはじめとする早期乳がんの診断に有効であると報告されており(Kuhl CK,et al:Lancet,2007)、その有用性は今後ますます高まると思われます。既に欧米では乳がんに罹患するリスクの高い女性に対しては、マンモグラフィと乳房MRI検診を併用することが推奨されています。
しかしながら日本では、乳房MRI検査は乳がんの診断には保険適応が認められていないため、術前の広がり診断においてのみ利用されているのが現状です。
当院では、乳がん発見に有効とされている乳房MRI検査を積極的に行い、超早期乳がんの発見を目指します。
乳房専用コイル |
乳房MRI検査の実際(体位) |
乳房MRI検査の実際(造影剤使用) |
- 検査の内容と料金
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- 乳房MRI
- 33,000円(税込み)
- 乳房MRI+マンモグラフィ
- 44,000円(税込み)
- 診断について
- 乳腺専門医・放射線科専門医が診断します。
- 検査結果の説明について
- 乳腺専門医が検査結果を患者様に直接ご説明いたします。
- 精密検査を必要とした場合
- 乳房MRIドックにて、異常所見を疑う場合は、当院の乳腺外来にて引き続き検査、治療を行います。
- 確定診断の為の超音波ガイド下細胞診・生検(保険診療)
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乳房MRI検査で異常所見を疑う場合は、保険診療にて乳房超音波検査を実施します。
乳房MRI検査と超音波検査の所見が同じ場合は、超音波ガイド下細胞診・生検を実施し、乳がんの確定診断を行います。 - ご予約方法
- 087-831-1701(9:00~17:00) へご連絡ください。
〒760-0076 香川県高松市観光町588-8
伊達病院 乳がんドック - 生理周期と検査のタイミングについて
- 乳房MRIの検査の質と生理周期には関連があり、画像上で乳腺が目立たない時期:月経開始後5日から12日間をおすすめしております。この時期は、X線マンモグラフィ検査の際にも、痛みが少なくてすみます。
- 乳房MRI検査を受診される方へ
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以下の項目で、「はい」が一つ以上ある場合は、ご来院される前に087-831-1701へご連絡ください。
- 下記の体内金属はありませんか?
- 心臓ペースメーカー、人工内耳・中耳、脳脊髄刺激電極、体内埋め込み式のインスリンポンプ、磁石式の人工肛門、置き針、金属製の義眼
- 上記1以外の体内金属はありませんか?
- (歯科金属:銀歯、金歯、インプラント等は問題ありません)
- 妊娠初期3ヶ月以内、もしくは妊娠の可能性はありませんか?
- アートメイク、刺青(タトゥー)はありませんか?
- 閉所恐怖症ですか?
- 腎臓の病気や腎臓障害がありますか?
- 喘息と診断されたことがありますか?
- 過去に造影検査で副作用を起こしたことはありませんか?
- 感染症はありますか?(肝炎・HIV・梅毒など)
- 検査当日の注意事項について
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- 検査当日のお食事について
- MRIによる乳房の検査は、造影剤(検査の精度を高めるために使用する薬剤)を使用した検査となります。そのため、ご予約いただいた時間の4時間前からお食事はお控えください。水分については制限ございません。
- ご来院いただく時間について
- ご予約された時間にご来院下さい。
- ご予約時間に遅れそうな場合について
- 遅れる場合は当日でも来院の前までにお電話ください。ご予約の時間から大幅に遅れてしまう場合などは、他の予約との兼ね合いで、検査開始時間が遅くなったり、当日に検査ができなくなる場合がございます。
- 検査の所要時間について
- ご来院受付から会計まで、1時間ほどですが、場合によってはそれ以上かかるケースもございます。予めご了承ください。
- お支払について
- 現金、クレジットカードがご利用いただけます(JCB・VISA・MASTER・AMEX・ニコス・UFJ)。
- 常用薬の服用について
- 他の医療機関にて処方されている常用薬については、主治医にご相談ください。