GEX線骨密度測定装置(DXA)PRODIGY GE横河メディカル社製
当院では、2008年9月よりX線骨密度測定装置(PRODIGY:GE横河メディカル社製)を導入しました。
近年、高齢化社会にともない、骨折の原因となる骨粗鬆症への関心が高まっています。骨粗鬆症骨折の中で大腿骨頚部骨折と胸椎・腰椎の椎体骨折は寝たきりの原因ともなります。
さらに、現代の食生活の変化、無理なダイエットによる骨密度の減少もクローズアップされてきています。
骨密度を測定することは、骨密度の減少を早期に発見し、骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことを目的としています。 今回導入しましたX線骨密度測定装置は、骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に最も多く使用されている精度に優れているDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた骨密度測定装置です。DXA法とは、二種類の異なるエネルギーのX線を用いることによって、筋肉や脂肪などに関係なく骨成分だけを測定する方法です。
- PRODIGYの特徴は
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- きわめて正確に骨量を測定することができます。
- 放射線を浴びる量は、通常のエックス線撮影法の1/10程度です。
- 全身の骨あるいは腰椎、大腿骨など、任意の領域を自由に測定できます。
- 測定時間が1か所であれば1分弱、全身の骨なら5分くらいと、検査時間が短い。
- 検査終了後、すぐに結果がでます。
- 検査を受ける方へ
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- ルーチンで腰椎と大腿骨の二か所の骨量を測定します。
- 衣類にボタン、金属類があれば正確な測定はできませんので、検査衣に着替えて検査を始めます。
- 検査台に仰向けに寝ていただきます。何の苦痛もなく3分ほどで検査が終了します。
- 検査終了後、瞬時に数値化し、骨量が年齢相応の標準値と比較して、どの程度なのか、グラフで示してくれます。
- DXA(デキサ法)
- 全身の骨量を正確に知る方法にデキサ法があります。性質の違う微量の二種類のX線を出して、全身の骨、あるいは腰椎、大腿骨など任意の部位の骨量を測定します。骨量の測定法では、デキサ法が最も精度が高いと言われています。しかしデキサ法の装置は、大型で費用がかかることなどから限られた医療施設にしか設置されていないのが現状ですが、精密検査には欠かせない装置といえます。
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